三峡ダムの問題
長江の真ん中には世界最大の「三峡ダム」が作られています。
1993年に着工され2009年に、異例の短期で竣工。
貯水量は393億立米(黒部ダムの200倍、琵琶湖の1.4倍)。
発電量は中国の全電力(5.6兆KW時)の10%です。
三峡ダムの水力発電量は、日本の総発電の1/2に匹敵します。
三峡ダムは、建設当初から、
地盤に対して大きすぎて無理なダム、
工事の杜撰(ずさん)さを指摘され、
大降雨で決壊するリスクの高さがいわれていました。
内外の識者から、年々リスクが増す三峡ダムは、
乾水のとき爆破し、いずれ河に戻すしかないといわれてきました。
6月からの豪雨に対し、
警戒水域を超えることによる決壊すること防ぐための放水を続け、
下流には大洪水(氾濫と河岸の決壊)が起こっています。
予告なく、突然、放水されているそうです。
「ダムの機能」は果たしていません。
7月20日現在は、水深が160m。
145mという警戒水域(=危険水域)を15メートルは越えています。
水圧によるダムの歪みと、以前からのひび割れは、報告されています。
7月末の豪雨で決壊すれば、流域の4.5億人の都市は、
数か月、建物の4階くらいまでが水に浸され、
中国のGDPの40%は停止するでしょう。
なぜなら高低差の小さく、
日本のように数日では海に流れないのです。
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