長江(揚子江)流域で、甚大な水害
中国大陸には、
東京~大阪の10倍の距離6300Kmの
長江(ちょうこう)という世界最大級の河川があります。
中国国外では、最下流部の異称である揚子江(ようすこう)の名が知られています。
アジア最長、世界第三位の長さです。
山岳の四川省から、三峡を経て、宣昌(ぎしょう)、成都、武漢、上海、南京
に至る19の省を流れ、東シナ海へと注ぐ川である。流域の人口は4.5億人。
この長江流域は、長江経済ベルトと呼ばれ、中国で最も経済が進み、
この地域の発展推進は、中国の国家レベルの地域発展戦略になっています。
習近平国家主席が2014年、翌年の経済活動について指示を出した時、
「一帯一路」、「北京天津河北の共同発展」と並ぶ三大戦略の一つです。
長江の流域では、中国のGDP(1500兆円)の40%以上が生産されています。
その長江の上流と下流で2020年6月の初旬から約50日の豪雨が続き、
河と湖が氾濫し、洪水を引き起こしています。
問題になるのは、今後の雨量と降雨期間です(現在は過去60年で最大)。
宣昌市は6月から全体が冠水し、下流域の武漢、
海に注ぐ最下流の上海でも洪水が起こっています。
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